シャンプーの正しい捨て方について教えて?そのまま排水溝に流しちゃうと、排水溝が詰まると聞いたので怖くてそのまま捨てることができません。
「シャンプーの使い切りって難しい!捨てるときはどうすればいいの?」「捨て方の正しいルール」や、「再利用可能な使い方」をご紹介。
例えば、捨てる前に使用期限をチェックしたり、新聞紙や布にシャンプーを染み込ませて可燃ごみとして捨てたり、意外な用途としてお風呂の鏡に曇り止めとして使ったり、リンスやコンディショナーを衣類の柔軟剤代わりに使ったりと、誰も知らないシャンプーの使い道を紹介します。
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『わたしが記事を執筆しています』
美容師キャリア22年。2014年“Hair Room Donico”を開業。
500本以上のシャンプーを使い続けて得たケミカル知識と独自ノウハウあり。髪のコンプレックスに悩む女性のサポートをおこなう。以下が、ドニコシャンプーをはじめとした、オリジナルヘアケア商品の一部。
髪についての知識は、ヘアケア本の決定版、電子書籍「くせ毛を改善する方法を教えて!」にギュッと濃縮しています。
シャンプーの捨て方の正解は?そのまま排水溝に流さないで
シャンプーの捨て方について、あまり真剣に考えたことがない人も多いかもしれません。
しかし、新しいシャンプーが合わなくて古くなってしまったり、もらったシャンプーが好みでなく放置していることはありませんか?
この機会に、適切なシャンプーの捨て方について考えてみましょう。
(→ coconeクレイクリームシャンプーの口コミを解析【解約方法や使い方も】)
シャンプーをそのまま流すと排水溝がつまる!?
シャンプーの捨て方には注意が必要です。
使い残しの原液をそのまま排水口に流すと、排水口や管が詰まる原因になることがあります。
洗髪後のシャンプーは、汚れが付着し、泡立ちが悪くなっているため、水やお湯と一緒に流すことは問題ありません。
ただし、余った大量のシャンプーの原液と水やお湯を一緒に流すと、トラブルが起きる場合があります。
そのため、余ったシャンプーは適切な捨て方で処分することが重要です。
「排水溝に流せばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、これはNGです。
生活排水となって環境に悪影響を及ぼすだけでなく、排水溝の詰まりの原因にもなります。
最悪の場合、水道業者を呼んで詰まり処理をしてもらう必要が出てしまうこともあります。
使わないシャンプーの残りは、自治体の指示に従って正しい手順で捨ててください。
(→ シャンプーに何分かける?すすぎは何分?美髪の秘訣はタイムマネジメント)
もう使わないシャンプーの捨て方&注意点【自治体のHPも確認】
シャンプーの適切な捨て方と注意点について解説します。
自治体によっては、シャンプーや容器の捨て方が指定されている場合もありますので、先に自治体のホームページなどで確認しましょう。
まず、シャンプーの使い残しの原液は、そのまま排水口に流すのは避けた方が良いです。
原液は粘り気があり、排水口や管に詰まる原因になることがあります。
洗髪後のシャンプーは汚れが付着し、泡立ちが悪くなっているため、水やお湯と一緒に流すことは問題ありません。
ただし、余った大量のシャンプーの原液と水やお湯を一緒に流すと、トラブルが起きる場合があります。
そのため、余ったシャンプーは「適切な捨て方」で処分することが重要です。
ボトルの表示に従って捨てる方法を確認しましょう。
また、シャンプー容器は、自治体によっては燃えるごみや資源ごみに分別される場合があります。
容器についても自治体のホームページなどで捨て方を確認しましょう。
(→ 美容師おすすめの業務用シャンプーランキング5選【コスパ最強!安い!いい匂い】)
正しい捨て方
ほとんどの自治体では、シャンプーやコンディショナーの中身は可燃ゴミに指定されています。
容器についても、可燃ゴミに指定されている場合はそのままゴミとして捨てて構いません。
(参考:株式会社エフシージー総合研究所)
ただし、容器が「不燃ゴミ」に指定されている場合は、そのまま容器ごと捨てることは避け、以下のような方法で処分しましょう。
2.中に古新聞やボロ布、キッチンペーパーなどを敷き詰める。
3.シャンプーを流し込み、新聞紙や布などに吸わせる。
4.ビニール袋は口をしっかり結ぶ、牛乳パックはふたを確実に閉じてガムテープで留める。
5.指定のごみ袋に入れて、可燃ゴミとして出します。
6.容器は不燃ゴミで出します。
(→ シャンプー泡立たない人必見!モコモコ泡立て方と洗い方を現役美容師がレクチャー)
空になったシャンプーのプラスチック容器は、中をよくすすいで不燃ごみとしての捨て方が一般的です。
シャンプーを適切に処分することで、排水口や環境への負荷を減らし、美しい地球を保ちましょう。
(→ シャンプー後の冷水シャワーが髪に与える影響と使い方!正しい方法と注意点も解説)
容器・空ボトルは中身を洗って分別
● 不燃ゴミ
シャンプーの容器や空ボトルは、分別して捨てる必要があります。
プラマークやリサイクルマークがある場合は、資源ごみとしてリサイクルするのが良いでしょう。
自治体によっては、ボトル本体とポンプノズル・キャップを分別する必要がある場合もあります。
また、ボトルは中身をきれいに洗ってから捨てるようにしましょう。
スポンジで洗う必要はありません。
(→ 美容師おすすめの業務用シャンプーランキング5選【コスパ最強!安い!いい匂い】)
捨てる際に知っておきたい注意点
「どうせ捨てるなら」と、いろいろな洗剤を一気に処分することがあるかもしれませんが、1点注意が必要です。
酸性タイプと塩素系タイプの洗剤を一緒に混ぜることは絶対に避けましょう。
この混合によって有害なガスが発生し、危険な状態になる可能性があるからです。
面倒でも、1種類ずつ別々の袋に流し込んで捨てるのが正しい捨て方なんだね。
未使用未開封のシャンプーの処分方法は?【まだ使えるかも】
新品のまま未使用のシャンプーやコンディショナーを捨てる場合は、余りと同じ手順で処分することができます。
ただし、中身と容器を分別する必要があるかどうかを確認しておくことが重要です。
また、もし「買って忘れていた新品を捨てるのが勿体ない…」と思う場合は、使用期限を確認してください。
使用期限内であれば、まだ使用できる可能性があります。
● 開封後⇒開封後半年~1年以内であれば使用可
最近では、天然素材が配合されたオーガニックシャンプーやコンディショナーが増えています。
しかし、香りがおかしく感じたり、中身が分離している場合は、使用を控えた方が良いでしょう。
このような状態は、製品が変質している可能性があるため、肌や髪に悪影響を及ぼす可能性があります。
注意深く使用期限や製品状態を確認し、問題があればメーカーや販売元に問い合わせてみよう。
(→ 【2023年6月】手荒れに効く♪アトピー敏感肌におすすめの市販シャンプー4選)
誰も知らないシャンプー活用法【捨て方とあわせて知っておきたい】
ここまで、主にシャンプーの捨て方についてお伝えしてきましたが、実はシャンプーには意外な活用法もあります。
これらの活用法を知っていれば、ご家庭で有効活用できるかもしれません。
捨て方と併せて、以下に紹介します。
例えば、シャンプーを洗剤代わりに使うことができます。
汚れがひどく付いた衣服を手洗いする場合、少量のシャンプーを水に入れて、その中で洗濯すると、きれいに落とすことができます。
また、シャンプーを足浴に使うこともできます。
シャンプーには、汚れを浮き上がらせる作用がありますので、疲れた足のむくみを解消するために、シャンプーを入れたお風呂に浸かることもできます。
他にも、シャンプーを使って洗車をすることもできます。
シャンプーには、油汚れを分解する成分が含まれていますので、車のボディをシャンプーで洗うことで、効率的に汚れを落とすことができます。
これらの活用法を知っていれば、シャンプーを有効に活用することができます。
ただし、使用期限や製品状態には注意し、適切に使いましょう。
(→ 【2023年最新】40代からの女優髪♪美容師おすすめのシャンプー11選)
そうじ
余ったシャンプーを浴槽やトイレの便器に垂らし、ブラシやスポンジで擦って掃除することができます。
この方法でシャンプーの良い香りが広がり、リラックスできるかもしれません。
ただし、トイレ掃除に使う場合は、使用する量に注意が必要です。
大量に使用すると、泡が立ちすぎて水が流しきれなくなる可能性があるため、適量を使用しましょう。
洗濯前の予洗い
ワイシャツの汗ジミなど、気になる汚れに対しては、シャンプーの原液を使って予洗いをすると、汚れが落ちやすくなる場合があります。
シャンプーの原液を汚れた部分に塗り、数十分放置した後、普通に洗濯機で洗濯すると、汚れが落ちやすくなります。
また、シャンプーを塗ったまま数時間放置することもできますが、放置時間が長すぎるとシャツにシミがつく場合があるので、注意が必要です。
この方法は、洗濯に必要な漂白剤が含まれていないシャンプーを使う場合に適しています。
(→ 【2023年人気】ロフトのおすすめサロンシャンプーランキング11選|美容師が厳選)
ガラスや鏡のくもり止め
お風呂の鏡にシャンプーを塗ると、曇り止め効果が期待できます。
しかし、持続時間は短いため、お風呂を出る前に必ず水やお湯でしっかりと洗い流すようにしましょう。
洗い残しやシャンプーの残留物が白く跡となって残ってしまう可能性があるため、注意が必要です。
シャンプーは捨て方だけでなく、このような意外な活用法があることも覚えておくと、使い勝手が良くなるかもしれません。
メイク用のスポンジやブラシのお手入れ
余ったシャンプーは、メイク用のスポンジやブラシのお手入れにも最適です。
水洗いではなく、シャンプーを使って洗うことで、ブラシやスポンジの汚れをしっかりと落とすことができます。
また、ブラシのお手入れの場合は、仕上げにリンスで洗うこともできます。
柔軟剤の代わりになり、さらっとした仕上がりになるため、ぜひ試してみてください。
このように、余ったシャンプーを使って、身の回りのものをきれいにすることができます。
しかし、注意点として、シャンプーの成分によっては、素材にダメージを与える場合があるため、使用前に素材に適しているかどうかを確認してから使用するようにしてください。
(→ 【2023年最新】石鹸シャンプー固形&液体おすすめ26選:デメリットと口コミを検証)
【目からうろこ】リンスやトリートメントの再利用方法
シャンプーと同様に、リンスやコンディショナー、トリートメントなどのヘアケア製品も再利用が可能です。
以下に、それぞれの製品を活用する方法を紹介します。
リンス
リンスは髪の毛を柔らかくし、髪の毛を滑らかにする働きがあります。リンスを使った洗い残しは、洗剤の成分による肌荒れの心配がなく、肌に優しいため、衣類のすすぎ代わりに使用することができます。特に、静電気が発生しやすい素材の衣類に使用すると、静電気を抑えることができます。
コンディショナー
コンディショナーは、髪の毛を保湿し、髪の毛のダメージを修復する働きがあります。コンディショナーを使った洗い残しは、革製品や合成皮革のお手入れに使うことができます。コンディショナーに含まれる保湿成分が、革製品を柔らかくし、保護する効果があります。
トリートメント
トリートメントは、髪の毛に栄養を与え、髪の毛を補修する働きがあります。トリートメントを使った洗い残しは、金属製品のお手入れに使うことができます。トリートメントに含まれる成分が金属を保護し、サビを防いだり、汚れを落としたりする効果があります。
ただし、これらの製品を再利用する場合には、適切な量を使用することが重要です。
多すぎる場合は、効果が逆になる場合があります。
また、使用する素材に合わせた製品を使用することも大切です。
これらの製品を上手に活用して、身の回りのものをきれいにしましょう。
(→ 【女優髪への挑戦】美容師が市販シャンプー“ジュレーム”をおすすめする理由と効果)
衣類の柔軟剤としても優秀
リンスやコンディショナーは、衣類の柔軟剤としても再利用が可能です。これらの製品に含まれる「陽イオン系界面活性剤」という成分が、柔軟剤の主成分と同じため、衣類を柔らかくする効果が期待できます。リンスを柔軟剤として代用する場合には、原液のまま使用すると濃すぎるため、水で4倍から5倍に薄めたものを使用するようにしましょう。このようにリンスやコンディショナーを再利用することで、柔軟剤のような仕上がりが期待できます。ただし、適量を守り、洗濯機に投入する前に十分に薄めることが重要です。柔軟剤が切れてしまったときは、ぜひ活用してみてください。
家電の掃除に使えば静電気の防止に
リンスは、家電の掃除にも役立ちます。家電には静電気が発生しやすいため、ホコリやゴミが付着しやすくなっています。しかし、リンスには静電気の発生を防ぐ成分が含まれているため、リンスを活用することで、ホコリや汚れの付着を防ぐことができます。リンスを水で5倍ほどに薄めたものを雑巾に浸し、固く絞ってから家電を拭き掃除してみてください。また、フローリングや家具の仕上げ拭きにも利用できます。リンスを仕上げに吹き上げることで、汚れがつきにくくなります。このように、リンスは家電や家具の掃除にも役立つため、ぜひ試してみてください。
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シャンプーの捨て方:まとめ
余ったり使わなかったりしたシャンプーは、排水口へ流すという捨て方は避けましょう。
先にお伝えしたように、新聞紙や布などにシャンプーを染み込ませ、可燃ごみとして捨てるのが適切です。
ただし、酸性タイプと塩素系タイプのシャンプーは、混ぜないように注意してください。
混ざることで有害な反応が起こる可能性があるため、それぞれ別々に処分するようにしましょう。
適切な処分方法を守ることで、環境にやさしく、安全に捨てることができます。