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シャンプー泡立たない人必見!モコモコ泡立て方と洗い方を現役美容師がレクチャー

シャンプー泡立たない人必見!モコモコ泡立て方と洗い方を現役美容師がレクチャー
女性困る

シャンプーが泡立たないです。なぜですか?モコモコ泡の泡立て方も教えてください。

美しい実を作るうえで、シャンプーをモコモコに泡立てる作業は最重要課程。

しかし色々な条件下でシャンプーが泡立たないこともよくあります。現役美容師がシャンプーを泡立てる際のコツを包み隠さずお伝えします。

✔本記事のテーマ

シャンプー泡立たない人必見!モコモコ泡立て方と洗い方を現役美容師がレクチャー

『わたしが記事を執筆しています』

美容師キャリア22年。2014年“Hair Room Donico”を開業。
500本以上のシャンプーを使い続けて得たケミカル知識と独自ノウハウあり。髪のコンプレックスに悩む女性のサポートをおこなう。以下が、ドニコシャンプーをはじめとした、オリジナルヘアケア商品の一部。

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シャンプーは毎日のヘアケアの基本ですが、「泡立ちにくい」と感じることがあります。

シャンプーが泡立たない原因は、複数の要因が絡み合っているため1つだけではありません。

本記事では、「泡立たない4つの原因」と、「泡立ちを改善」する方法を詳しく解説していきます。

美しい髪を保つために、ぜひチェックしてください。

シャンプーにはどんな種類がある?主流は液体タイプ

シャンプーは「頭皮や髪の毛を洗浄するために使用されるアイテム」で、粉末や固形、液状などの種類がありますが、現在はほとんどが液状タイプが使用されています。

主な役割は、頭皮の皮脂や髪の毛の汚れ、そしてスタイリング剤などの余分なものを落とすこと。

頭皮は脂や汗が多く分泌され、空気中の汚れを吸収しやすくなっているため、清潔に保つためには日々のヘアケアが欠かせません。

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シャンプーは泡立たないとこんなデメリットが…

シャンプーは、頭皮や髪の毛をすっきりと洗い上げるために泡を使用します。

食器用洗剤と同じような構造を持っており、界面活性剤によって泡が作られ、汚れが浮き上がります。

さらに、水と親和性の高い「親水基」と、オイルや汚れと親和性の高い「親油基」の力で、油汚れを包み込んで落とします。

そのため、泡立たないと界面活性剤の働きが十分に発揮されず、洗浄力が弱まってしまい、汚れが落ちきらない原因になります。

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頭皮のトラブル(かゆみや炎症の原因に)

シャンプーの主な役割は、「頭皮の皮脂や髪の毛の汚れなど余分なものを除去すること」です。

特に頭皮の汚れを落とすことは、健康な髪の毛を育むために非常に重要です。

泡立たないと、余分な皮脂や汚れなどが洗浄できずに毛穴が詰まり、代謝が低下して抜け毛薄毛の原因になることがあります。

また、泡立たないシャンプーの原液が頭皮につくと、刺激が強くかゆみや炎症の原因になることもあるので注意が必要です。

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キューティクルが傷む(摩擦による剥離も)

シャンプーが泡立たないと、洗浄力が低下して汚れが落ちないだけでなく、髪の毛の傷みの原因にもなります。

泡は髪の毛を保護する役割を持っており、クッションのように髪の毛を守ってくれます。

泡立たずに髪の毛を洗うと、濡れて柔らかくなったキューティクル同士が直接こすれて、破損や折れ曲がり、ボロボロとはがれる原因になってしまいます。

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頭皮や髪が乾燥する(パサつきの要因)

シャンプーは泡立つことで洗浄力が発揮されるため、泡立たないと汚れやべたつきを十分に落とせません。

【乾燥かゆみ対策】美容師おすすめ!市販の頭皮ケアシャンプー10選

そのため、2度洗いをすることがありますが、洗浄力の強いシャンプーだと頭皮の皮脂を取りすぎて乾燥やパサつきを引き起こす可能性があります。

なるべく1度で済ませるためにも、泡立てることが大切です。

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シャンプーが泡立たない時に考えられる4つの原因

泡立たない原因は大きく4つあります。

これらの原因について、詳しく解説していきます。

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髪や頭皮の汚れが多すぎる

夏場やスポーツをした後など、汗をかいたり皮脂分泌量が増えた時には、頭皮や髪の毛に余分な油分が付着しやすくなります。

そのため、大量の汚れがあると泡立ちが悪くなり、十分な洗浄効果が得られなくなってしまいます。

頭皮や髪の毛が汚れていると感じた場合は、事前にブラッシングやコーミングなどで汚れを取り除いてからシャンプーすることをおすすめします。

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スタイリング剤を多くつける

スタイリング剤を使いすぎると、髪に付着したシリコンや油分が洗浄力を弱め、泡立たない原因になります。

特に、強いホールド力を持つスタイリング剤は、吸着力が高く洗浄しにくいため、泡立たなくなることがあります。

スタイリング剤を使用する場合は、適量にとどめて、シャンプーでしっかりと洗い流すようにしましょう。

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ダメージ毛

髪のダメージがひどいと、キューティクルが傷んで開きやすくなり、シャンプーが吸収されやすい状態になります。

そのため、規定量のシャンプーを使っても髪に吸収されてしまい、泡立ちが悪くなってしまいます。

髪のダメージが気になる場合は、トリートメントを行うことで髪を補修し、土台からケアすることが重要です。

また、シャンプーの使用量にも注意し、必要以上に使わないようにしましょう。

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泡立ちにくいシャンプーを使用している

シャンプー自体の洗浄力が弱い場合、泡立ちが悪くなります。

市販されているシャンプーには、配合されている洗浄成分によって泡立ちに差があります。

たとえば、界面活性剤を使用していない敏感肌用のシャンプーは、なかなか泡立ちにくい傾向があります。

そのような製品を使用する場合は、軽く洗ったあとに再度頭皮を中心に洗う「2度洗い」を行うことがおすすめです。

また、シャンプーの使用量にも注意し、適量を使うようにしましょう。

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【モコモコ泡に改善】シャンプーの泡立て方4選

以下は、泡立たないシャンプーの改善方法の例です。

● 髪と頭皮をブラッシングする

シャンプー前に髪と頭皮をブラッシングすることで、汚れや古い角質を取り除き、血行を促進することができます。この結果、頭皮の環境を整え、シャンプーの効果が高まります。

● 38度前後のぬるま湯で予洗いする

予洗いをすることで、髪の毛や頭皮の汚れをほぐし、泡立ちを促進することができます。また、予洗いの際は、38度前後のぬるま湯を使用することが大切です。熱いお湯は髪や頭皮を傷めることがあるため、注意が必要です。

● シャンプー前にトリートメントをつける

シャンプー前にトリートメントをつけることで、髪の毛を保護し、泡立ちを促進することができます。トリートメントは髪の毛をしっかりと保護するために使用するもので、シャンプー前につけることで、髪の毛を保護し、洗浄力が強いシャンプーでも髪の毛を傷めることを防ぎます。

● 洗浄力の高いシャンプーに切り替える

最後に、洗浄力の高いシャンプーに切り替えることも1つの方法です。ただし、洗浄力の高いシャンプーは髪の毛や頭皮を傷めることがあるため、使用には注意が必要です。また、敏感肌や乾燥肌の方は、刺激の少ないものを選ぶようにしましょう。

以上が、泡立たないシャンプーの改善方法の例です。どれも簡単な方法なので、試してみてください。

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髪と頭皮をブラッシングする

泡立たないシャンプーを改善する方法の1つは、髪をブラッシングすることです。

ブラッシングにより、髪が絡まりにくくなり、キューティクルが整えられ、泡立ちが改善されます。

また、ブラッシングにより、根元の汚れや皮脂を浮き上がらせ、洗浄が容易になります。

動物毛のブラシを使用すると、髪や頭皮に密着して汚れを吸着しやすくなりますが、頭皮を傷つけないように注意しましょう。

38度前後のぬるま湯で予洗いする

2つ目の改善方法は、お湯での予洗いです。

ブラッシングをした後、頭皮までしっかりと1~2分間洗い流し、38度前後のぬるま湯で予洗いを行いましょう。

この方法で頭皮の毛穴が開き、皮脂汚れが流れやすくなります。

この予洗いを念入りに行うだけでも、汚れの7割程度が洗浄できるため、シャンプー剤を使いすぎることもなく、髪にも財布にも優しい洗い方ができます。

女性笑う

2分間を一度ストップウォッチで測りながら予洗いしてみよう。あなたが思っているよりも2分間は長いかも。

シャンプー前にトリートメントをつける

泡立たない原因の1つである髪の毛のダメージに対する改善方法として、事前に洗い流さないトリートメントを使用する方法があります。

トリートメントを髪につけることで、ダメージによって開いたキューティクルを引き締め、シャンプーの浸透をブロックして泡立ちを改善してくれます。

ただし、これは一時的な改善方法にすぎないため、日々のヘアケアを見直し、髪の毛のコンディションを根本から改善することが重要です。

洗浄力の高いシャンプーに切り替える

スタイリング剤をたくさん使用したり、汗をかいたりすると、泡立たないシャンプーだけでは汚れを落としきれないことがあります。

そんなときは、一時的に洗浄力の高いシャンプーに切り替えるのも1つのアイデアです。

ただし、洗浄力が高いものは毎日使うと頭皮の乾燥や刺激を招いてしまうことがあるため、週に1回などの頻度で使用することをおすすめします。

泡立たないシャンプーでダメージを与えずに、洗浄力の高いシャンプーでしっかりと汚れを落とすことで、美しい髪を保ちましょう。

【美容師の裏ワザ】正しいシャンプー方法を詳しく解説

使い方 方法

● 頭皮と髪をブラッシング

髪を洗う前には、乾いた状態でブラッシングを行いましょう。これにより、髪の絡まりをほどき、頭皮の皮脂や汚れを取り除くことができます。同時に、頭皮をマッサージして血流を促進させることも大切です。

● ぬるま湯で髪の毛を濡らす

最初に、ぬるま湯で髪の毛をしっかりと濡らします。髪の毛についたほこりや汚れを取り除くため、1分程度予洗いをするとよいでしょう。

● 泡立てて頭皮マッサージ

泡立てたシャンプー剤を、両手で頭皮全体に優しくのせてマッサージします。指先を使って、頭皮を円を描くようにマッサージすると血行が良くなり、健康的な頭皮を保つことができます。

● 髪の毛にも泡をのせる

頭皮をマッサージした後は、残りの泡を髪の毛にものせます。髪の毛の毛先まで泡をのせるようにすると、全体的にきれいに洗うことができます。

● よくすすぐ

シャンプーをよくすすぎます。残ったシャンプー剤は、頭皮や髪の毛に刺激を与える原因になりますので、しっかりとすすぎましょう。

● トリートメントを使う場合は、洗い流す前に使う

トリートメントを使う場合は、シャンプーの後につけるのではなく、髪についた汚れを落とす前に使うと、より効果的なケアができます。

以上が、基本的なシャンプーの手順です。

髪質や状態に合わせて、シャンプー剤やトリートメントを選び、適切なケアを行ってください。

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頭皮と髪のブラッシング

シャンプーの前には、乾いた髪をブラッシングすることが大切です。

ブラッシングによって髪の毛の絡まりをほどき、指通りを良くするだけでなく、頭皮についた皮脂やホコリなどの汚れを取り除くことができます。

同時に頭皮をマッサージするようにブラッシングを行い、血流を促進させましょう。

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予洗いはぬるま湯(38℃)で

次に、入浴前に乾いた髪をブラッシングしたら、頭皮にぬるま湯をかけて予洗いを行いましょう。

この予洗いは、頭皮や髪についた皮脂や汗、スタイリング剤の汚れを洗い流すための大切な工程です。

38度前後のぬるま湯で洗い流すことをおすすめしますが、泡立たないタイプのシャンプーを使用する場合は、40度程度の温水が汚れを落としやすくなるので、参考にしてください。

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シャンプーと水の黄金比は1:1

シャンプーを手に取り、水と1:1の割合で混ぜてから反対側の指先を使い空気を含むように泡立てます。

泡立ちを良くするためには、空気も同じくらいの割合で入れてふんわりとした泡を作ることが大切です。

このように泡を作ることで、やさしさと高い洗浄力を両立させることができます。

頭皮をマッサージする際はモコモコ泡で

シャンプーを手のひらで泡立てたら、その泡を頭皮にのせてマッサージしながら洗っていきます。

手のひら全体で頭皮に優しく刺激を与え、汚れを浮かせながら血行を促しましょう。

洗い残しがないように、生え際から襟足までていねいに洗うことが大切です。

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毛先は泡で包み込む(もみ洗い厳禁)

地肌をしっかりと洗ったら、次は髪全体を泡で包み込むように洗っていきます。

指を根元から毛先へと滑らせながら、髪を傷つけないように爪を立てないよう注意しましょう。

特に毛先はダメージが強いため、髪同士をこすり合わせないように、指のはらで空気を含ませるように泡立てながら洗っていきます。

全体的に泡をしっかりと馴染ませて、髪の毛をきれいに洗い流してください。

すすぎは十分すぎるくらいに

また、シャワーの水圧が強い場合は、髪の毛を傷つけないように注意しましょう。

シャワーヘッドの角度を変えるなど、水圧を調整することも大切です。

すすぎが終わったら、タオルで優しく水気を取り、コンディショナーやトリートメントを使う場合は髪全体につけ、数分間放置してからよく洗い流すようにしましょう。

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泡立たない要因を改善して美しい髪をつくろう:まとめ

泡立たないシャンプーに悩んでいる方も多いと思いますが、正しい方法を実践することで改善することができます。

また、毎日のシャンプーの際には、洗浄力が高すぎず、かといって洗浄力が低すぎない適度なシャンプー剤を選ぶことも大切です。

毛髪や頭皮の状態に合わせて、適切なシャンプー剤を選んでくださいね。

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